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エコキュート凍結防止はいつ何をする?【3つの時期】ヒーターと留守の備え

エコキュートの凍結防止はいつ何をする?【3つの時期】秋の点検・寒波の前の夜・留守のとき・工事店に任せること。雪が積もった家の外に置かれたエコキュート

「エコキュートって、自動で凍結防止してくれるんじゃないの?」
「寒波の予報が出ているけれど、今夜なにをしておけばいいんだろう」

冷え込んだ冬の朝、シャワーをひねってもお湯が出てこない。出かける前の段取りが、一気に崩れてしまいます。設置して初めての冬を迎えるご家庭や、去年そうした朝を経験したご家庭ほど、寒くなる前に気にかかるものだと思います。

エコキュートの凍結は、凍る前にメーカーが案内する対策をしておくことで、リスクを下げられます。ただし、本体の自動の凍結防止運転だけでは守れない配管があります。どこまでが本体の仕事で、どこからがご家庭や工事店の準備なのかを知っておくと、冬の備えが整理しやすくなります。

自動の凍結防止運転が守る範囲はメーカー・機種で違い、家の給水・給湯配管までは守れません。給水・給湯配管は、保温材・凍結防止ヒーター・少量の水で守ります。

仙台・宮城でエコキュートの施工を手がける私たちECOでんきが、次の3つをお伝えします。

  • 自動の凍結防止運転が守る範囲と、守らない範囲
  • 秋のうち・寒波の前の夜・長く家を空けるとき、それぞれの準備
  • ご自身でできることと、工事店に任せたほうがよいことの線引き

■ エコキュートの凍結防止運転が守るのは主に本体まわり|家の給水・給湯配管は別の備えが必要

エコキュートには、冷え込むと自動で働く凍結防止の運転があります。守る範囲はメーカー・機種で異なりますが、主に機器の内部、貯湯タンクとヒートポンプユニット(室外機)をつなぐヒートポンプ配管、そして対応機種のふろ配管です。台所や浴室の蛇口へつながる屋外の給水・給湯配管には別の対策が必要だと、三菱電機・コロナは明記しています。

本体が自動で凍結を防いでいる範囲

運転の呼び方は「凍結予防運転」「凍結防止運転」など、メーカーによって異なります。守っている範囲は、各社の公式FAQ・資料では次のように書かれています(フルオート=お湯はり後の保温やたし湯を自動で行い、追いだきもできるタイプ)。

  • コロナ:外気温が約3℃以下になると、ヒートポンプ配管(貯湯タンクとヒートポンプユニットをつなぐ配管)に自動で水を循環。ふろ配管は、浴槽に水を残しておくと循環ポンプが自動で運転して凍結を予防
  • 日立:給湯機周辺の外気温が0℃以下になると、浴槽のお湯を使って、ふろ配管や循環ポンプの凍結防止運転を自動で行う
  • ダイキン(一般地仕様):ヒートポンプユニット配管と、ふろ配管(フルオートのみ)の凍結防止運転
  • パナソニック(フルオート):浴槽の水を自動で循環して、ふろ配管(浴槽とタンクをつなぐ追いだき用の配管)の凍結を予防

「自動運転があるから配管は大丈夫」とは限らない

「エコキュートが自動で凍結防止してくれるから、配管も大丈夫」と思っていませんか?
実は、三菱電機の資料には「凍結予防運転は、ふろ配管の凍結予防運転だけであり、給水・給湯配管の凍結予防ではありません。」とあります。コロナも、接続されている配管までは凍結を予防できないと案内しています。給水配管は水道からタンクへ水を送る配管、給湯配管はタンクから台所・洗面所・浴室の蛇口へお湯を送る配管です。

さらに三菱電機・日立は、保温工事がしてあっても外気温が0℃以下になると配管が凍ることがあり、寒冷地だけでなく暖かい地域でも起こると案内しています。保温材に加えて、凍結防止ヒーターや少量の水で備えるのはこのためです。

配管の種類何をつなぐ配管か本体の自動運転で守られるか(メーカーの記載)主な守り方
給水配管・給湯配管水道からタンクへ/タンクから家の蛇口へ守られない(三菱電機・コロナの記載)保温材・凍結防止ヒーター・少量の水を流す
ふろ配管タンクと浴槽自動循環がある機種で、浴槽に水があるとき(パナソニック・ダイキンはフルオートのみ)浴槽に水を残す(三菱電機は凍結防止ヒーターでの防止も案内)
ヒートポンプ配管タンクとヒートポンプユニット自動運転の対象(コロナ・ダイキンの記載。コロナは電源が入っていることが前提)。三菱電機も、取扱説明書の一例に、冬はヒートポンプ配管の凍結防止のためヒートポンプユニットが動くことがあると記載(「凍結予防運転」と呼ぶふろ配管の運転とは別)ブレーカーを切らない。保温材(凍結のおそれがあれば凍結防止ヒーターも。三菱電機の工事店向け資料では、根元まで巻く対象)

※機種によって異なります。お使いの機種の取扱説明書を優先してください。

凍結防止運転が働くための条件

本体の自動運転にも、働くための条件があります。

  • 電源(ブレーカー)を切らない:ヒートポンプ配管を守る運転も、電源が入っていることが前提です(コロナ)。
  • パナソニック・ダイキンでは、ふろ配管の自動循環はフルオート機だけ:フルオート以外のタイプには、この仕組みが無い場合があります。
  • 浴槽に水がないと、ふろ配管は守れない(日立)
  • 蛇口やシャワーで浴槽に水をためると、うまく働かないことがある(日立・三菱電機):浴槽の水は、取扱説明書にある手順(お湯はりなど)でためます。
  • 三菱電機の機種では、凍結予防運転はふろ自動運転が「切」のときに作動する:運転しない設定にもできますが、その場合は凍結のおそれがあるとしています。

作動する温度もメーカーで違い、一律の数字ではありません。そのうえで、家の給水・給湯配管は、保温材、凍結防止ヒーター、少量の水を流すことで守ります。準備に入る前に、宮城の冬の冷え込みを数字で見ておきましょう。

■ 仙台・宮城の冬は何日冷え込む?|凍りやすい家の4つの条件

冬日は仙台で年65日、内陸・山あいはさらに多い

「仙台は雪国ほど寒くないから、うちは大丈夫だろう」。そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。冷え込みの目安になるのが「冬日」の日数です。冬日とは、日最低気温が0℃未満の日のことです。

気象庁の平年値(1991〜2020年)では、仙台の冬日は年65.1日です。宮城県内の3地点を並べると、次のようになります。

地点冬日の日数(年)うち12月・1月・2月1月の日最低気温の平均(平年値)
仙台65.1日11.4日・22.6日・20.1日−1.3℃
古川(大崎市)107.7日22.2日・28.2日・25.1日−3.8℃
新川(仙台市青葉区の山あい・標高265m)129.6日26.2日・30.0日・27.1日−4.6℃

※気象庁の平年値(1991〜2020年)。冬日=日最低気温が0℃未満の日。平年値は30年間の平均のため、年によってこれより多い年も少ない年もあります。年の冬日の日数には、11月・3月などの冬日も含まれます(仙台の3月は9.9日)。1月の日最低気温は毎日の最低気温を平均した値で、寒波の日はこれより大きく下がることがあります。仙台の観測史上の最低気温は−11.7℃(1945年1月26日)です。

仙台の市街地でも、1月はおよそ3日に2日以上が冬日です。大崎市の古川では1月の9割ほど、仙台市内でも山あいにある新川では、1月はほぼ毎日が冬日になります。

ただし、冬日の日数がそのまま「配管が凍る日数」になるわけではありません。凍るかどうかは、保温の状態や風当たり、設置場所によって変わります。私たちも、山あいなど冷え込みの厳しい地域では、設置前に条件を確認するようにしています。

凍りやすい家の4つの条件

同じ地域でも、凍りやすい家とそうでない家があります。ご自宅が次の4つに当てはまるか見てみてください。

  1. 配管に強い風が直接当たる — 風で熱をうばわれ、配管の温度が下がって凍結することがあります(パナソニック)。三菱電機の工事店向け資料では、脚部カバーには風よけの効果もあるとしています。
  2. 保温材が破れている・はがれている — 配管を覆う保温材(断熱材)が破損していると、凍結することがあります(パナソニック)。
  3. ふろ配管に保温材が巻かれていない — 特にふろ配管は保温材が巻かれていない可能性がある、とコロナの資料にあります。
  4. 日が当たりにくく、冷えやすい場所に設置されている — 北側や建物の陰など日が当たりにくい場所は、日中も冷えたままになりやすく、配管が凍結しやすい条件になります。

当てはまるものが1つでもあれば、秋の点検で重点的に見ておきたいところです。

寒冷地仕様にするかは設置場所で判断。配管の対策も欠かせない

冷え込みの数字を見ると、寒冷地仕様のエコキュートにするべきか気になる方もいるでしょう。寒冷地仕様が必要かどうかは、宮城県内でも、設置場所の地域区分や冬の最低気温、積雪の条件を、各メーカーの設置条件と照らし合わせて判断します。県の名前だけで決まるものではありません。あわせて、前の段で見た風当たり・保温材・日当たりといった配管まわりの条件も確かめておきましょう。

寒冷地仕様を含めた機種選びは、宮城でエコキュートを選ぶときの7つの基準で解説しています。

■ 【秋のうちに】冬が来る前に確かめたい凍結対策チェックリスト

凍結対策は、寒くなってから慌てるより、秋のうちに一度見ておくのがおすすめです。まずは次の6つを確かめてみてください。

秋のうちに確かめたい6つのこと

  • 配管の保温材に、破れ・はがれ・すき間がないか(見るだけ)
  • 配管や接続部のまわりに、水漏れの跡がないか
  • 凍結防止ヒーターが付いているか。付いていれば、プラグがコンセントに差さっているか
  • 凍結防止(凍結予防)運転の設定が「切」になっていないか(設定できる機種の場合)
  • 脚部カバーが外れていないか(風よけ)
  • ブレーカー・電源を切ったままにしていないか

配管の保温材は「見る」まで。直すのは販売店・工事店

パナソニックの公式FAQでは、給水・給湯配管、ふろ配管、ヒートポンプ配管を覆う保温材が破損している場合は販売店に連絡し、寒い冬がくるまでに確認するよう案内しています。三菱電機の工事店向け資料も、寒い季節になる前の点検項目に、配管・接続部の水漏れと保温材の破損を挙げています。

見るポイントは、保温材の裂け目、つなぎ目のすき間、テープの浮き、配管のむき出しです。いずれも、冷たい風が配管に直接届く入口になります。見つけたら、自己判断で補修せず、写真を撮って販売店・工事店に状態を確認してもらってください。

凍結防止ヒーターは、冬はプラグを差す・凍結しない季節は抜く

凍結防止ヒーター(メーカーによっては凍結予防ヒーター)は、配管に沿わせて巻き、電気で温めるひも状のヒーターです。保温材の内側に巻かれている場合、外から見えるのは電源プラグだけ、ということもあります。

ヒーターを使う冬はすべてのプラグをコンセントに差し込み、凍結しない季節は抜く。三菱電機と日立はこう案内しています。夏のあいだに抜いたままになっていないか、秋のうちに確かめておきましょう。

凍結防止運転の設定と、脚部カバー(風よけ)

三菱電機の機種のように、凍結予防運転を「しない」設定にできる機種もあります。前の冬や夏のあいだに設定を変えたままになっていないか、リモコンで確かめておきましょう。

足元の脚部カバーは、風よけになります。外れていたり、もともと付いていなかったりする場合は、販売店・工事店にご相談ください。

「うちにヒーターが付いているのか分からない」「保温材のどこまでが傷みなのか判断できない」という場合は、現地で確認します。現地調査とお見積りは無料です。

■ 【寒波の前の夜に】厳しい冷え込みが予想される日の4つの準備

天気予報で、厳しい冷え込みが予想される日。その前の晩と翌朝にやることは4つです。どのくらいの冷え込みで行うかは、メーカーで違います。たとえば少量の水を流す目安は、パナソニックは外気温0℃以下になりそうな前日、コロナは特に寒さが厳しいときとしています。日立は、すべての蛇口から出す必要はないとしたうえで、−10℃以下や長時間氷点下が続く場合は、補助対策としてどこか1か所から水を出すよう案内しています。お使いの機種の取扱説明書を優先してください。

寒波の夜と翌朝の4つの準備

  • 入浴後、浴槽の水を残す(夜のうちに排水しない)
  • お湯側の蛇口から、少量の水を流しておく(リモコンの設定を確認)
  • ブレーカー・電源は切らない
  • 翌朝:蛇口を閉じる/残り湯は、次にお湯はりをする前に排水する

浴槽の水を残す・夜のうちに排水しない

三菱電機の資料では、凍結するおそれがある場合は夜間に残り湯を排水せず、おふろの湯を残すよう案内しています。入浴後にお湯を残しておくと、自動で残り湯を循環して凍結を予防するとしています(自動循環のある機種の場合)。

残す高さは、浴槽の循環口(アダプター)より上までが目安です。基準はメーカーで違い、三菱電機は浴槽アダプターの中心から約10cm以上、日立はふろ循環アダプターの上端から約5cm以上としています。三菱電機・日立は、蛇口やシャワーでためた水では凍結防止がうまく働かないことがあるとしています。ため方は機種で違うため、お使いの機種の取扱説明書の手順で、循環口より上まで残してください。

お湯側の蛇口から少量の水を流す|量と設定はメーカーで違う

浴槽の水が守るのは、ふろ配管です。家の給水・給湯配管は、蛇口から少しずつ水を流し続けることで凍りにくくします。三菱電機の公式サイトでも、凍結対策の1つとして「少量の水を流し続ける。(給水配管・給湯配管の凍結防止処置)」が挙げられています。流す量とリモコンの設定は、メーカーによって違います。

メーカー流す量の目安リモコンの設定と蛇口補足
パナソニック1分間に200mL程度(コップ1杯分)湯温を「水」にして、お湯側の蛇口を少し開ける外気温0℃以下になりそうな前日に行う
三菱電機1分間に200mL程度(糸を引く程度)給湯温度を「水」にして、お湯側の蛇口を少し開ける翌朝使うときは蛇口を閉じる。「水」設定は2012年度モデル以降の案内で、それより前の機種は取扱説明書を確認
日立1分間に200mL(コップ1杯分)が目安給湯温度を「低温」にして、混合水栓を少し開けるすべての蛇口(混合栓)から出す必要はない。−10℃以下や長時間氷点下が続く場合は、補助対策としてどこか1か所から水を出す
ダイキン1分間に200mL(コップ1杯)程度お湯側の蛇口(1か所)を少し開ける約30分後にもう一度流量を確認する
コロナ1分間に約400mL(太さ約5mm)給湯温度を「水」にして、お湯側の蛇口を開く流す量がほかの4社の目安と異なる

※各社の公式FAQ・資料の記載を要約し、量の単位(cc・ml)はmLにそろえています。機種によって異なりますので、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。

パナソニック・三菱電機・コロナはリモコンを「水」、日立は「低温」に設定するよう案内しています。お湯の設定のまま流すと、タンクにためたお湯を夜のあいだ使い続けることになります。

ブレーカーは切らない。翌朝の戻し方

冬のあいだ、凍結予防のためにエコキュートのブレーカーは切らないでください。本体の凍結防止運転は、電源が入っていることが前提です。焦げ臭い・発煙などの異常があるときは別で、使用を止めて取扱説明書の手順に従います。

翌朝は元に戻すだけです。使うときに蛇口を閉じ、浴槽の残り湯は、次にお湯はりをする前に排水します(三菱電機)。リモコンの給湯温度も、ふだんの設定に戻しておきましょう。寒波の夜にご家庭でできる準備は、ここまでで一通りそろいます。

準備をしていても、厳しい冷え込みが続くと凍ることはあります。凍ったかどうかの見分け方と解凍の待ち方は、お湯が出ないときの記事で詳しく解説しています。

■ 【旅行・帰省・空き家】冬に長く家を空けるときは、メーカーで考え方が違う

年末年始の帰省や旅行、離れて暮らす実家や空き家の管理。冬に家を空けるとき、エコキュートをどうしておくかは迷いやすいところです。メーカーの案内は、「電源を入れたままにする」「水を抜く」「販売店・工事店などに頼む」の3つの考え方に分かれます。

冬に家を空ける前の5つの確認

  • 家を空ける日数と、取扱説明書で何日から水抜きをすすめているか
  • 取扱説明書の「長期間使わないとき」の項目
  • 水抜きをするなら、気温が0℃を超える日中に行えるか
  • 真冬の水抜きを、販売店・工事店に頼むかどうか
  • 凍結防止ヒーターの電源をどうするか

電源を入れたままにするか、水を抜くか

主なメーカーの公式FAQ・資料の案内を、考え方ごとにまとめると次のとおりです。

考え方メーカーの案内の例
電源を入れたままにする外気温が0℃未満のときは、タンクの水を抜かずに電源を入れたままにする(三菱電機)
水を抜くしばらく使わないときは水を抜く(三菱電機・日立・ダイキン)。何日から抜くかの目安はメーカーで違う。水抜きは0℃を超えるとき(パナソニック)/0℃以上のとき(三菱電機)に行う
販売店・工事店などに頼む凍結のおそれがある時期の水抜きは、販売店または工事店に依頼(日立・有料)。凍結のおそれのある地域では、修理窓口に水抜きを依頼することもできる(三菱電機)

※各社の公式FAQ・資料の記載です。機種によって異なりますので、お使いの機種の取扱説明書を優先してください。

三菱電機の工事店向け資料には、電源を切るときは機器内の水を抜くこと、0℃未満の環境では満水のまま電源を入れておくことが書かれています。水を抜かずに電源を切ると、凍結で機器が壊れ、水漏れすることがあるためです。水を残したまま電源を切ると、凍結や水漏れにつながる機種があります。長く家を空けるときは、お使いの機種の取扱説明書に従って、電源を入れたままにするか水を抜くかを選び、迷ったら設置した販売店・工事店に確認してください。水を抜いたあとに再び使うときも、三菱電機は取扱説明書の「使いはじめ(準備)」の手順に従うよう案内しています。手順が分からないときは、販売店・工事店にご相談ください。

水抜きは取扱説明書の気温条件で。厳寒期は工事店に相談

水抜きは、タイミングが大切です。三菱電機の資料には、気温が0℃以下で水抜きをすると途中で凍結する場合があるとあります。また日立は、取扱説明書に記載の水抜きでは配管の一部に水が残り、凍結を完全には防げないとしています。真冬に長く家を空ける予定があるなら、早めに販売店・工事店へ相談しておくと安心です。

水抜きのあと、凍結防止ヒーターはどうする?

水抜き後のヒーターの扱いも、メーカーで案内が分かれます。パナソニックは、長期不在などで水抜きしたときは凍結予防ヒーターの電源プラグを抜くよう案内し、三菱電機は、凍結防止ヒーターが設置されている場合は電源を切らないよう案内しています。どちらがよいかは機種とヒーターの工事内容で変わるため、工事をした販売店・工事店にご確認ください。ECOでんきで施工したお宅は、私たちにご相談ください。

■ 配管の保温と凍結防止ヒーターは工事店の仕事|施工のポイント

凍結防止ヒーターは、据付工事店(販売店)が施工するもの

家の給水・給湯配管を守る方法の1つが、凍結防止ヒーターです。三菱電機の公式サイトでは、凍結対策の1つ目に「凍結防止ヒータを使う。(据付工事店(販売店)による施工)」が挙げられています。

コロナも、配管に凍結防止ヒーターを巻くなどの凍結予防措置をすすめ、凍結するおそれのある地域では凍結防止ヒーターでも凍結予防を行うよう案内しています。私たちも、屋外にエコキュートを設置する場合は、配管の保温と凍結防止ヒーターをおすすめします。

施工で確かめているポイント

では、工事店はどこに気をつけて施工しているのか。三菱電機の工事店向け資料では、次のような点が挙げられています。

  1. 配管の温度を直接検出するタイプのヒーターを使う — 外気温を検出するタイプは、温度を誤って検出するおそれがあるためです。自動温度調節器(サーモスタット)のあるものは、配管にしっかり取り付けます。
  2. 凍結のおそれがあるすべての配管に施工し、根元まで巻く — ヒートポンプ配管・給湯配管・ふろ配管は、根元まで巻きます。
  3. すべての配管を耐熱保温材で保温し、防水処置をする — 保温材がぬれないよう、テープなどで防水処置をします。

この3つは、ご家庭で配管を見るときの目安にもなります。ヒーターが付いているか、保温材が配管の根元まで巻かれているか、保温材の外側がテープで覆われているか。気になる点があれば、施工した販売店・工事店に確認してみてください。

ヒーターの追加・巻き直しは工事店に相談を。凍結による故障と保証

ホームセンターなどで凍結防止ヒーターを見かけると、自分でも巻けそうに思えるかもしれません。ただ、同じ資料では、電源コードや発熱体をねじったり、折り曲げたり、重ねて巻いたり、束ねたり、密着巻きをしたりすると、発火・火災の原因になるとしています。巻き方や保温材との組み合わせの注意点は、配管の材質や保温の方法によっても変わります。今あるエコキュートのまわりに取り付けたり巻き直したりするときは、施工した販売店・工事店に相談してください。

保証の扱いも知っておいてください。同じ資料には「凍結による機器破損の修理は、無償保証の対象外です。」とあります。メーカーによっては、凍結で壊れたときの修理が無償保証の対象にならないということです。秋の点検と寒波の夜の準備が、凍結による故障のリスクを下げることにつながります。

⚠ ふだんの凍結予防と、異常があるときは扱いが違います:
ふだんの凍結予防のためには、ブレーカーは切りません。ただし、焦げ臭い・煙が出ているなど、明らかな異常があるときは、使用を止め、取扱説明書の手順に従って電源を切り、販売店・工事店にご連絡ください。においや煙がなく、リモコンにエラーが表示されただけのときは、メーカーによって扱いが違います。たとえばパナソニックは、凍結のおそれがある時期に異常が表示された場合、ブレーカーや漏電遮断器、凍結予防ヒーターを「切」にせず、すぐ連絡するよう案内しています。ほかのメーカーの機種は、取扱説明書の案内に従ってください。凍結のあとに水漏れしているときも使用を止め、止水栓の位置が分かり安全に操作できる場合は、取扱説明書に従って止水栓を閉じてからご連絡ください。機器の分解やカバーを開ける作業は、ご自身では行わないのが安全です。

■ 自分でやること・工事店に任せることの線引き表

ここまでの内容を、「誰がやるか」で整理します。

場面自分でできること工事店に任せること
秋の点検保温材の破れ・はがれ、水漏れの跡を見る。凍結防止運転の設定とブレーカーを確かめる保温材の補修・巻き直し
凍結防止ヒーター冬はプラグを差し、凍結しない季節は抜くヒーターの取り付け・巻き直し
寒波の前の夜浴槽の水を残す。お湯側から少量の水を流す。ブレーカーを切らない基本はご自身で対応できます
長く家を空けるとき取扱説明書を確認する。気温が0℃を超える日中の水抜き(機種による)凍結のおそれがある時期の水抜き(日立は販売店・工事店への依頼・有料)。ヒーターの扱いの確認
すでに凍った・水漏れしている使用を止める。安全に操作できれば、取扱説明書に従って止水栓を閉じる。ご自身で分解しない点検・修理

※機種によって異なります。お使いの機種の取扱説明書を優先してください。

見てのとおり、ご自身でできる準備が大半です。工事店の出番は、主に保温材とヒーター、真冬の水抜き、そして凍ってしまった後です。ただし、設定や止水栓の場所が分からないとき、エラー表示や水漏れがあるときも、無理をせず販売店・工事店にご相談ください。

すでに凍ってお湯が出ない、配管から水漏れしている、という方はお電話でご相談ください。現地調査とお見積りは無料です。

受付 9:00〜18:00(年中無休)

■ 仙台・宮城のエコキュートの凍結対策はECOでんきにご相談ください

ECOでんきを運営する株式会社協栄電設は、1970年の創業以来、仙台・宮城で電気工事を手がけてきました。現在はエコキュートやオール電化の施工・交換・アフターに加え、冬の配管まわりのご相談にも対応しています。

宮城で現場を重ねてきた私たちは、設置環境と配管の施工を見て、そのお宅に合う凍結対策をご提案します。配管の保温材の傷み、凍結防止ヒーターの有無、冬に長く家を空けるときの扱いなど、気になることがあれば、現地で状況を確認したうえでご案内します。なお、ECOでんきのエコキュート交換工事には10年工事保証が付きます。対象範囲・適用条件は、見積書・保証書でご確認ください。

■ まとめ|凍る前の対策で、凍結のリスクを下げられます

エコキュートの自動の凍結防止運転が守る範囲はメーカー・機種で違い(対応機種ではふろ配管も)、家の給水・給湯配管までは守れません。給水・給湯配管は、保温材・凍結防止ヒーター・少量の水で守ります。要点を整理すると、次の5つです。

  1. 秋のうちに — 保温材の破れ・はがれと水漏れの跡を見る。ヒーターのプラグを差す。凍結防止運転の設定とブレーカーを確かめる。
  2. 寒波の前の夜に — 浴槽の水を残す。お湯側から少量の水を流す(量と設定は機種で確認)。ブレーカーは切らない。
  3. 長く家を空けるときは — 取扱説明書を確認する。水抜きは機種ごとの気温条件を守る。真冬は工事店に相談する。
  4. 線引き — 見るのはご自身、保温材の補修とヒーターの取り付けは工事店。
  5. 凍ってしまったら — 水漏れがあれば使用を止め、安全に操作できれば取扱説明書に従って止水栓を閉じ、ご自身で分解せずにご相談ください。

凍ってから困るのではなく、凍る前に備える。自分でできる準備と、工事店に任せたほうがよい作業を分けて、冬が来る前に一度確認してみてください。保温材の傷みやヒーターの有無が分からない場合は、現地で一緒に確認します。現地調査とお見積りは無料です。お気軽にご相談ください。

よくある質問

凍結防止ヒーターの電気代はどのくらいかかりますか?
製品の種類やヒーターの長さ(配管の長さ)、その冬の外気温によって変わるため、一律の金額はお伝えしにくいのが実情です。パナソニックの公式FAQでは、凍結予防ヒーターは外気温が低くなると自動的に通電する仕組みと説明されています。また三菱電機と日立は、凍結しない季節はヒーターのプラグを抜くよう案内しています。気になる場合は、見積りの際にご確認ください。
寒い日に、浴槽に勝手に水が出てきました。故障ですか?
パナソニックの公式FAQでは、外気温が低いとき、ふろ配管内部の凍結予防のために貯湯タンク内のポンプが作動して、ふろアダプターから水が出ることがあると説明されています。凍結予防のための動きです。動き方は機種によって異なるため、気になる場合は販売店・工事店にご相談ください。
リモコンに「凍結防止中」と表示されました。どうすればいいですか?
日立の公式FAQでは、「凍結防止中」と表示されているときは、浴槽の残り湯を循環してふろ配管の凍結防止を行っているため、残り湯を排水しないよう案内されています。表示の有無や文言は機種によって異なりますので、取扱説明書でご確認ください。見慣れないエラー表示が出ているときは、エコキュートのエラー表示の記事もあわせてご覧ください。
もう凍ってしまったら、どうすればいいですか?
凍ったかどうかの見分け方と解けるまでの待ち方は、ECOでんきの「エコキュートのお湯が出ない?症状6つの違いと確認手順」の記事で解説しています。リモコンに異常が表示されたときは、パナソニックの公式FAQでは、凍結のおそれがある時期はブレーカーや漏電遮断器、凍結予防ヒーターを「切」にせず、すぐ連絡するよう案内されています。ほかのメーカーの機種は、取扱説明書の案内に従ってください。水漏れしているときは使用を止め、ご自身で分解せずにご相談ください。

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